立候補までの道のり(その4)準備編②

2023/06/13

選挙 体験談

t f B! P L
《前回までのあらすじ》
市議会議員に立候補しようとしていた夫にどんどん意見していたら、いつの間にか自分が立候補することになった私。キャッチコピーもでき、なんとなく「中村さおり」像ができてきました。ブログも執筆を始め、少しずつそれっぽくなってきましたが…?


春のある日、一番下の子どもが体調を崩しましたが、軽い風邪っぽい感じで本人はご機嫌です。真ん中の子のバス通園を見送って、近所の小児科へ受診に行くことにしました。抱っこ紐で下の子を抱っこして1kmほど歩いていました。

「30万円供託しといて。」
夫からのLINEにそんなことが書いてあります。
きょ、う、た、く?見慣れない単語です。普段なら見慣れない単語ですが、市議会議員立候補にあたって色々調べていたので、これを選挙管理委員会に預けるということは知っていました。

小児科に徒歩で到着して、受付を済ませたところで、見慣れない場所に連れて来られた末っ子が抱っこ紐の中でやだやだと暴れています。

法務局のウェブサイトへのリンクも一緒に送られて来ました。ははあ、なるほどな。供託ってオンラインでもできるのかー。診察を待ちながら、ぽちぽち入力します。
①供託金を納める法務局「千葉地方法務局」
②供託者の住所と氏名
③被供託者「浦安市」
④法令条項…え。えっと、何法の何条だっけ…?えーーーっと(調べる)「公職選挙法第92条第1項」
⑤供託の原因たる事実…え?事実…?何じゃこりゃー。出先じゃ分からないけど、…そ、そうだ!(調べる)
「供託者は、令和5年4月23日に行われる予定の浦安市議会議員選挙につき、議員候補者として当該選挙の選挙長に立候補の届出をするため供託する。」…これでいいのかしら…?
⑥供託金額「300000」円
⑦書面の供託書正本の窓口交付を申請
⑧備考「官庁の名称 浦安市議会議員選挙選挙長」

こんなもんかなぁ。調べたし間違いないはず!と入力内容を送信した頃に、「中村さーん。診察室へどうぞ。」と呼ばれて、知らない個室へ連れて来られて大泣きしている下の子を受診させました。「鼻風邪ですね。お薬出しておきます。」との結果でした。またしばらく待っていると、オンライン供託のIDに使ったメールアドレスへメールが届きました。
「あっもう受理されたのかな?」
と思って確認してみると…

コメント「『供託の原因たる事実』欄について、『供託者は、令和5年4月23日に行われる予定の浦安市議会議員一般選挙につき、候補者として当該選挙の選挙長に立候補の届出をするため供託する。』と記載してください。また、備考欄について、『官庁の名称 浦安市議会議員一般選挙選挙長』と記載してください。(補正期限:令和05年03月13日) ※補正を行う場合は、申請様式の末尾の『補正のコメントを受領したので補正申請として申請する』をチェックし、補正対象申請番号に初回申請の申請番号を入力して申請を行ってください。」

間違いを指摘されていました。

『浦安市議会議員一般選挙』と書くべきところを『浦安市議会議員選挙』と書いてしまっていたのです。選挙の名前を間違えてしまうなんて…。立候補予定者として情けない限りです。子どもが抱っこ紐の中でびよんびよんしていたから、しょうがないと思おう…と自分を慰めながら(言い訳しながら)、再度入力し直して送信すると20分ほどで
「供託受領決定通知書
中村早織 様
あなたから令和5年3月6日付けで申請のあった供託は,当供託所の令和4年度金〇〇〇〇号として受理しました。ついては,令和5年3月13日までに,登記・供託オンライン申請システムの処理状況一覧中の『納付』欄に掲げられている情報を参照の上,供託金を電子納付してください。
(以下略)」
というメッセージが届きました。

「納付」欄を見てみると、供託金をインターネットで納付できるシステムになっています。これは便利!

と思ったものの…この季節、私の指先は「国家の安全を脅かすレベル」に皮脂のない状態なのです!えぇ、指紋が読みとれなくなるのです。数年前にアメリカへ新婚旅行へ行った時、入国審査の指紋登録で「君の人差し指の指紋じゃ読み取れないから、もう手全部登録させてくれ」と言われたくらい、手がガサガサになります。
インターネットバンキングの本人認証にスマートフォンの指紋認証を使っていますが、うまく行かないので、30分ほどかかってしまいました…。


そして正午過ぎ、「供託受入連絡書」なるお知らせがこちらに届きました。端的に書くと「供託金の納付も確認したよ。供託書正本ができているから、必要なら窓口に受け取りに来てね。」という内容のことが書かれていました。
「…どうしよう?供託金、振り込んじゃった!これは…立候補することになっちゃったってこと?いや、気持ちとしては、なってたんだけども…」
夫にも無事に供託金が受け入れられた旨を伝えます。LINEの文面を今振り返って見ても明らかに動揺していましたが、
「おめでとう。君は供託金を納付した。晴れて、市議会議員候補の資格を得た、ということだね。一気に手続きが進んだような気がするよ。」
夫にさらっと返信されました。
「わあああああ!」
嬉しいような、もう引き返せないような、よくわからない気持ちが込み上げてきた、3月6日のできごとでした。

夫が次の日に千葉地方法務局に供託書を受け取りに行ってくれたときの写真です。

《次回予告》
突貫工事で作った書類を、事前審査へ!
「選挙カー使いません!」
緊張の選挙管理委員会訪問…お楽しみに!

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